国境?

学生の頃、友人から『家に帰るとき何処まで来たら帰ってきたと実感するか?』と聞かれて、当時、実家から学校に通っていた自分は答えられませんでした。

その友人は福島から横浜に出てきて下宿していたので、帰省のときは東北本線を北上して黒磯に着くと、そこから交流区間になるので電車を乗り換える。自分の実家付近を走っている列車に乗り込んだ時に『帰ってきた』と実感するということだったのですが、自分がその実感を体験するのは社会人になって1年目。九州から10数時間かけてブルートレインで帰省した時、丹那トンネルを抜けて熱海を通過し目の前に広がる相模湾を見て『帰ってきたなあ』と実感したのでした。

昨年末から大阪へ異動になって、新幹線で東京や名古屋と往復することも多い日々。熱海の景色で『関東に戻った』と実感するだけでなく、『大阪に戻ってきたなあ』と感じることはないかと思えばありました。

ただそれは『大阪に戻ってきた』というよりも『関西に入った』と感じるものでした。帰郷でも帰宅でもなく国境を越えたような実感。

新幹線が米原駅に近づくと進行方向左側に、紫と赤のネオンサインが見えます。

『せんねん灸』と書かれているネオンサイン。このひらがなで書かれた『せんねん』が、いかにも関西な感じがして、『関西に入った、文化圏が変わった』と実感するポイントと自分の中では感じています。

最初の話に戻ると、自分が大阪暮らしにどっぷりと染まったら、あの看板見て『ああ帰ってきたなあ』としみじみ思うのかなあ?品がないな・・・。

広告を非表示にする