「キングコング 髑髏島の巨神」

この春はかなり多くの映画が封切られたが、面白いと思えた映画は数少ない。

この作品についても少々危惧をしていたのだが、悪い方に的中してしまった。

第二次大戦中、ある島に墜落した米兵と日本兵が最後の戦いをしようとしているその時、二人の目の前に巨大なゴリラが現れた。

時は流れて1973年、ランドサットから未知の島髑髏島を監視していたランダ(ジョン・グッドマン)は、議員に地質調査隊を派遣するよう要請する。

ちょうど、アメリカがベトナム戦争からの撤退を発表した日で、ベトナムから帰還する予定だったパッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の部隊が、そのままその任務にあたることになった。

そして元特殊空挺部隊隊員のコンラッドトム・ヒドルストン)もチームに加わった。

島は常に雷雲に囲まれているため、外海からは見えない場所にあった。

パッカード大佐はヘリの部隊を率いて島に上陸、そのまま巨大生物をおびき出すために爆撃を開始した。

そこで現れたのが巨大なゴリラ、キングコングだった。

ヘリの部隊はコングにほぼ殲滅され、大佐は多くの部下を失った。

復讐に燃える大佐。

その他の者もみなバラバラとなったが、そのうちコンラッドたちは島の原住民と接触をする。

その中には、第二次大戦中に島に墜落した米兵のマーロウ(ジョン・C・ライリー)もいた。

マーロウによると、島には地底から這い出てきた謎の怪物がいて、その怪物の天敵がコングだと言う。

コングは島民から神と崇めたてまつられていたのだ。

コンラッドたちは3日後に島の北東に到着する補給部隊と合流するために、マーロウとともに原住民の村落を出て、合流地点に向かう事にする。

髑髏島の雰囲気やそこに住むクリーチャーたちの描き方はなかなかで、かなりいい世界観を作り上げている。

コングの数々のバトルシーンも迫力満点だ。

だがしかし、いかんせん脚本がまるでダメダメである。

この手の作品の場合、島の状況がわからずどこから襲われるかわからない緊迫感→島の実状を知っている者との邂逅による安心感→脱出期限が迫る中でクリーチャーから逃げ切れるかと言う危機感、という構成になるのが普通である。

だが、この作品にはこのメリハリがまったくない。

なんだかいろいろな人がいろいろと島を彷徨うのだが、展開から考えてここでこの人がやられる、などのストーリー性をまったく無視して、いきなり人が死んだりする。

島民の最大の脅威である2足歩行のクリーチャーも、火炎放射きではほぼダメージを受けないのに、発生したガスに引火させると燃えあがるなど、強いのか弱いのかさっぱりわからない。

クライマックスに向けて、今どのあたりの展開なのかがよくわからないので、観ていてまったく感情移入ができなかった。

2020年にはゴジラとの対戦も予定されているとの事だが、さすがにこの流れでゴジラを登場させるのだけは、勘弁願いたい。

41.キングコング 髑髏島の巨神